フィスメックのカウンセリング利用者の多くは、契約している団体の従業員です。そのため、20〜60代が多い傾向にあります。カウンセリングの種類によって利用者の年代に偏りがありそうです。今回は、2022年度の対面カウンセリング利用者の年代について調べてみることにしました。
オフラインの対面カウンセリング
まず、対面カウンセリングのうち、オフライン、つまり直接会って行う対面カウンセリングについて見てみましょう。
50代、40代が多く、その次に30代でした。
カウンセラーと直接会って話を聴いてもらうことから、対面カウンセリングの効果はほかのカウンセリングよりも高いと言われています。しかし、予約のために何日か待たなければならなかったり、カウンセラーのところへ出かけなければならなかったりすることから、利用しにくいという問題があります。それが特に若い世代には億劫に感じているのかもしれません。
オンラインの対面カウンセリング
次に、オンラインでの対面カウンセリングについて見てみましょう。
40代が圧倒的に多く、その次に50代と20代でした。30代は4位でした。
オンラインでの対面カウンセリングは、直接会う時と同様に予約する必要がありますが、カウンセラーのところへ出かける必要はなく、比較的利用はしやすいものとなっています。ここで20代の利用者の割合が高くなっているのは、この利用のしやすさが影響しているかもしれません。
カウンセリングをもっと身近に
ひとりで考えていても悩みを解決できず、苦しい思いをしているなら、他人の助けを借りてみることも必要ではないでしょうか。
悩みが心身にストレス反応として表れてくると、ものの考え方、見え方が狭くなっていき、「誰にも分かってもらえない」、「自分が耐えるしかない」、「仕事を辞めるしかない」といった考えにとらわれてしまいます。同僚・友人・家族に話すことができれば、同情されたり同感してされたりして、少しスッキリすることはあるでしょう。しかし、話す相手がいなかったり、相手が居ても話しにくい内容でだったりすると、誰にも話せずに、出口の見えない迷路をさまようことになります。
こういったときに頼りになるのがカウンセラーです。カウンセラーの基本的な態度の一つに「共感的理解」というものがあります。これは、カウンセラーの境遇や性別や年齢が相談者と違っていても、相談者の「今ここ」での気持ちを「あたかも」自分自身のことのように感じ取り理解する、ということです。
このようなスキルやテクニックを使いながら、カウンセラーは相談者の話を聴いていきます。そして、相談者が自身で悩みの出口を見つけられるように、たいまつを灯してくれるはずです。