そもそも「カウンセリング」ってどんなもの?

皆さんは、カウンセリングを受けたことがありますか?「興味はあるけど、正直カウンセリングってよく分からないし、受けにくい・・・」そんな方も多いのではないでしょうか。 そんな皆さんに向けて、今回はそもそもカウンセリングとはどんなものか、お伝えいたします。

「カウンセリング」とは

まずは、カウンセリング(心理療法)の定義を見てみましょう。

カウンセリングとは、主に心理の専門家がクライエントや患者の話を傾聴したり受容したりしながら、クライエントや患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行っていけるようにサポートすること。

(厚労省『e-ヘルスネット』https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-088.html より)

カウンセリングにおいて、カウンセラーは<相談を受ける人>なので、どうしてもアドバイスや解決策をくれる人だと思われがちです。しかし、残念ながらそれは(やや)誤解です。もちろん、必要に応じてアドバイスをすることはありますが、カウンセラーが直接悩みを解決するわけではありません。

カウンセラーが行うのは、「相談者が主体的に問題を解決できるようにサポートすること」です。

相談に来られる方は、大抵、気持ちが落ち込み、エネルギーが低下してしまっています。そんな時、カウンセラーに温かく話を聴いてもらったり、気持ちを受け止めてもらうことで、心が落ち着き、その方本来の力が回復されていくのですね。

カウンセラーは話を聞くだけ?

「カウンセラーのサポートって、要はただ話を聞くだけ?」そう思われた方も多いかもしれませんね。いえいえ、カウンセラーは、ただぼーっと話を聞いているわけではありません。相手が最も話しやすい空気感を作って自然に話を促し(傾聴技法)、様々な心理療法の知識やテクニックを駆使して話の内容を整理しながら、解決への糸口を探していきます。つまり、相談者の悩みが解決へ向かうよう、さりげなく方向づけをしているのです。そういう意味では、カウンセラーは相手の話を聴きながら、問題の交通整理をしているようなものかもしれませんね。

カウンセリングの効果

実際にカウンセリングを受けてみると、気持ちがほっとしたり、問題が整理されて心がスッキリ軽くなるのを体感できると思います。人によっては「大丈夫だと思っていたけど、私、本当はつらかったんだ」等、自分も知らなかった本当の気持ちに気づいてハッとすることもあるものです。

とはいえ、カウンセリングの本当の効果は、やはり体験してみないとわかりにくいもの。皆さんにもぜひ一度、カウンセリングを体験して頂けたらと思います。