ゴールデンウィークは徹底的に遊ぶという方も多いと思いますが、次のような理由から、疲労回復に充てたほうがよいケースもあります。ゴールデンウィークの計画を立てる前に、ご一読いただけると幸いです。
春がいつも以上に忙しかった人は要注意
3月4月は、入社・異動など環境的な変化や業務の変化が著しく、時間に追われた日々を送りがちです。
この時期に溜め込んだ疲労をゴールデンウィーク中にしっかりと解消できないと、心身の疲れはその後も継続されてしまいます。いつも以上に頑張らなければならない、エネルギーを消耗するような出来事があった場合には、心身の状態に目を向けることが大切です。
GW明けの変化をチェックしよう
ゴールデンウィーク明けは忙しい日々に追われ、少しずつ自律神経の乱れや気力の低下が目立つようになります。春に蓄積していた疲労がゴールデンウィーク明けに一気に顕在化してしまうということもあります。次のような症状が見られたりしたら注意が必要です。
- 仕事を休みがちになる
- 遅刻早退や当日欠勤が増えてきた
- 仕事で小さなミスが増えた
- 気分が浮かない(またはそのような表情をしていることが増えた)
- 周囲と話す気にならない(周囲との会話が減ったり発言が減った)
メンタル不調になりやすいタイプ
メンタル不調は誰もが陥る可能性があります。メンタル不調になりやすいタイプの性格と言われているのが次のような方です。
- 真面目
- 几帳面
- おとなしい性格、優しい性格(自分のことよりも他人のことを優先する)
- 完璧主義
- 責任感が強い
- 感情を表に出すのが苦手
このような性格の方が、この時期を乗り切り、健康的に働いていくためにはどうすれば良いのでしょうか。
周囲の方(上司・同僚・人事の方)が出来ること
部下や同僚の中に当てはまる人がいると思った場合には、周囲と連携してサポートをおこなうようにしましょう。
- いつもと違う様子に出来るだけ早めに気づくこと。本人の状態や仕事ぶりに目を向ける。
- 気づいたら積極的に声掛けをする。「疲れているようだけど?」「困っていることはない?」「何かあれば相談に乗るよ」と声をかけましょう。
- 相手の話を聴く。アドバイスや励ましは不要です。まずは相手の様子を確認しましょう。
- おかしいなと感じたら、産業医や産業保健スタッフ、人事労務担当の方、専門家(医師やカウンセラー)につなぎましょう。
自分自身で出来ること
自分自身が当てはまると思う方は、自分の状態に目を向けることが大切です。出来るだけ一人で気持ちを抱え込まずに周りの人にサポートを求めると良いでしょう。
- 規則正しい生活を心がける。「健康的な食事」と「十分な睡眠」がストレス対策に効果的。
- 身体を動かしてリフレッシュする。身体を動かすことによって心身をリラックスさせ緊張を和らげてくれる効果も。
- 趣味を継続して気分転換をする。
- 呼吸を整える。呼吸法を実践して気分の安定を図る。
- 頑張り過ぎないこと。疲れているなと思ったら積極的に休む、一つずつできることをする。