誰かに悩みを相談したいとき、つい「同じ経験をしたことがある人」「自分よりも知識を持っていそうな人」「似た境遇の人」を探してしまいませんか?
悩みの種類
確かに、悩みが「具体的な課題の解決」に関するものなら、経験者や有識者に相談して、経験談や実務的なノウハウをもらえばよいでしょう。たとえば次のようなものです。
- 自分は仕事でミスが多くて怒られたので、ミスを減らしたい
- カスタマーハラスメントを受けたので、通報をしたい
- 子どもがなかなか自立しないので、独り立ちを促したい
しかし、「気持ちの悩み」の場合は、経験者や有識者が必ずしも最適な相談相手とは限りません。気持ちの悩みとは、例えば次のようなものです。
- 仕事で怒られてから、会社に行きづらく感じる
- カスタマーハラスメントを受けてから、来客があるとドキドキする
- 子どもが実家から出ないことで、自分の死後のことが不安になる
気持ちの整理には時間が必要
気持ちの悩みは「どう感じているか」を整理するプロセスが重要です。実は、経験者ほど自分の体験や知識とあなたの状況を重ねがちで、結果として偏ったアドバイスや単なる武勇伝になってしまうことがあります。だからこそ、話を丁寧に聴く姿勢のある人を選ぶことをおすすめします。あなたの考えや気持ちを整理できるよう、ゆっくり耳を傾けてくれる人なら、経験や知識の有無はそれほど問題になりません。
何か悩みがあると、早く結論を出したくなり、端的な答えや強いアドバイスを求めてしまいがちです。でも、それだけでは気持ちの悩みは解決しないことが多いのです。時間をかけて話すことそのものが、気持ちを整理する重要なプロセスになります。
急ぐ必要はありません。逆に焦ると、気持ちを「消す」「押し込める」ことに意識が向きすぎて、本音や感情を置き去りにしてしまいます。気持ちの整理には、どうしても時間が必要です。ゆっくり話すことで、自分でも気づかなかった思いが少しずつ見えてきます。
自分の最大の理解者を作ろう
まずは信頼できる家族や友人、上司・同僚、あるいは相談の専門家であるカウンセラーに、少しずつ自分のことを話してみましょう。時間をかけて話すことで、その人があなたの気持ちの悩みの最大の理解者になってくれるはずです。
会社や保険付帯などのカウンセリングサービスを利用する場合は、カウンセリングの種類によっては、カウンセラーが都度変わるものがあります。同じカウンセラーで継続できるサービスなのか、利用前に確認してみるとよいでしょう。
