労災認定要件からわかる働く人のストレス要因(3_心理的負荷のある出来事とは)

心理的負荷による精神障害の認定基準について(2023/09/01)
https://www.mhlw.go.jp/content/11201000/001140929.pdf

心理的負荷評価表とは

労災認定の条件2にあった出来事は「心理的負荷評価表」で定義されています。この表は三つに分かれていて、どのような出来事に心理的負荷があるのか、そしてその強度を評価するための具体例まで載っています。

  • 業務による心理的負荷評価表(特別な出来事 – 2類型)
  • 業務による心理的負荷評価表(特別な出来事以外 – 7類型29個)
  • 業務以外の心理的負荷評価表(6類型32個)

これらの表にある出来事が、精神障害の発病からおおむね6ヶ月の間にあった場合は、出来事が原因となっている可能性があります。一つ目の「特別な出来事」に該当するものがあった場合は、心理的負荷の総合評価は「強」となります。また「特別な出来事」がなかったとしても、二つ目の「特別な出来事以外」で「強」となることがあります。心理的負荷の総合評価が「強」になると、労災認定に近づきます。

「業務以外」の心理的負荷、個体側要因について

労災認定で重要になってくるのが三つ目の「業務以外」の心理的負荷、そして個体側要因です。「特別な出来事」や「特別な出来事以外」で心理的負荷の総合評価が「強」となったとしても、「業務以外」の心理的負荷の強度がⅢのものがあったり、顕著な個体側要因があったりすると、必ずしも業務が原因の発病とは認められず、労災認定とならないことがあります。

出来事については、以降の記事で具体的に見ていきます。労災認定の流れについては、「心理的負荷による精神障害の認定基準について」でフローチャート化されているので、そちらを参照してください。