職場の対人関係とは

ストレスチェックの結果にある「職場での対人関係」について掘り下げていきます。尺度名の正式名称は「職場での対人関係でのストレス」ですが、ここでは「職場での対人関係」と呼んでいます。

こちらの説明の前提となる「3つの領域」と「19個の尺度」については、1番目の尺度「仕事の量的負担とは」で詳しく説明しています。よろしければご参照ください。

対応している質問

57問のうち、12〜14問目の三つの回答で「職場での対人関係」の尺度を算出できます。

質問番号質問内容そうだまあ
そうだ
やや
ちがう
ちがう
12私の部署内で意見のくい違いがある1234
13私の部署と他の部署とはうまが合わない1234
14私の職場の雰囲気は友好的である1234
「職場での対人関係」に対応した質問

素点換算表

回答からストレスが高いか低いかを計算するには、厚生労働省の「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル」(ストレスチェックマニュアル)にある素点換算表を使います。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150507-1.pdf

計算方法

職場での対人関係は、10から12問目と13問目の回答に対応する値の和を引き、さらに14問目の回答に対応する値を足したものになります。例えば、12問目「私の部署内で意見のくい違いがある」に「そうだ」、13問目「私の部署と他の部署とはうまが合わない」に「そうだ」、14問目「私の職場の雰囲気は友好的である」に「ちがう」と回答した場合は、10-(1+1)+4=12となります。点数が12なので、素点換算表の一番右「ストレスが高い」に該当することがということがわかります。

ストレスが低い
5段階評価 5
ストレスがやや低い
5段階評価 4
ストレスが普通
5段階評価 3
ストレスがやや高い
5段階評価 2
ストレスが高い
5段階評価 1
男性34〜56〜78〜99〜12
女性34〜56〜78〜949〜12
素点換算表「職場での対人関係」

職場の対人関係は部署内だけの問題ではない

この質問と結果から、自分の部署だけで意見が合えば職場の対人関係がよくなるわけではなく、他部署や職場全体の問題ということが分かります。そうなると、同じ部署にいる馬が合わない人同士を、別の部署や別の事業場に分けても、職場の対人関係の根本的な対策にはならないということです。